船橋ケイバ重賞競走特集
第67回 船橋記念(SIII)
サラブレッド系 4歳以上 ダ1,000m
賞金 1着12,000,000円 2着4,200,000円 3着2,400,000円 4着1,200,000円 5着600,000円
コパノフィーリング (牝6)
JRAダートで3勝をマークし、転入後は21年の習志野きらっとスプリントを含む重賞4勝。2走前のJBCスプリントは一線級相手で13着に敗れたが、前走のトライアル・柿生スプリントは格の違いを見せる逃げ切り勝ち。スピードに優れており、7着に沈んだ5走前の習志野きらっとスプリントのようなハイペースに巻き込まれなければ。
キモンルビー (牝6)
転入後はC2格付けからスタートして破竹の11連勝を飾り、1年足らずで昨年の船橋記念を制したスプリンター。それ以降は8戦して勝ち鞍はないが、川崎スパーキングスプリント3着、習志野きらっとスプリント2着で存在感は示している。船橋1000メートルは〈2300〉で適性が高く、連覇の可能性は十分ある。
カプリフレイバー (牡6)
船橋記念は過去2年で3、2着。昨年の習志野きらっとスプリント(4着)から着用したブリンカー効果で流星賞勝ち、アフター5スター賞2着と復活の兆しを見せたが、ここ3戦はオープン特別でも4、4、8着。再びレースをやめる癖を出しており、短期リフレッシュ放牧を挟んだ今回は刺激を与えるためにメンコを外して臨む。
ブンロート (牡6)
A2の身ながらもトライアルを制して挑んだ4走前の習志野きらっとスプリントは、最後方からメンバー最速の末脚(上がり3ハロン)を繰り出して0秒5差3着に健闘。着実に力をつけてきており、2走前にはオープン特別勝ち。ベストは全8勝中7勝の1200メートルだが、もまれずスムーズに運べればおもしろい。
ミゲル (牡4)
21年5月に2歳新馬勝ちした船橋の生え抜き。ハイセイコー記念でクビ差2着の接戦を演じ、昨年のニューイヤーCで重賞初制覇を飾った。羽田盃、東京ダービーは歯が立たなかったが、優駿スプリントは0秒6差4着に食い込んでスプリンターとしての資質は示している。ここ4戦は苦戦が続いており、世代間の差をどこまで埋められるか。
コウギョウブライト (セ8)
JRAダート1200メートルで2勝し、転入2戦目から川崎900メートル、船橋1000メートルに照準を合わせて〈4314〉。約3か月半ぶりの前走6着は内の深い馬場を通らされてのもので、8歳でも衰えは感じられない。昨年の船橋記念9着、習志野きらっとスプリント6着は外枠に泣いたが、待望の内枠で前進がありそう。
ビヨンドボーダーズ (セ8)
前走7着は約2年4か月半ぶりの地元・川崎コースに加え、1周競馬の1500メートルで度外視していい。年齢を重ねてゲート難は解消されつつあるが、道中でムキになる面がまだあり、ワンターンの方が力を出せるタイプ。開催初日の鯛ノ浦特別(B1・B2)をパスして、19年の船橋記念2着以来の重賞に挑む。
マッドシェリー (牝5)
充実ぶりが目立っており、柿生スプリントでは格上コパノフィーリングの0秒2差2着に入り、オープンでも通用する力を示している。自己条件の前走は1番人気に支持されながらも痛恨の出遅れで不完全燃焼の9着。モノ見をするタイプで遠征競馬に良績がないのは気がかりだが、最軽量の51キロを最大限に生かしたいところ。
キャッスルトップ (牡5)
21年のジャパンダートダービーはブービー人気の低評価を覆す重賞初挑戦V。初勝利まで9戦を要したが、わずか3か月の間に4連勝を飾り、Jpn1タイトルを獲得した船橋の生え抜き。それ以降8戦は苦戦を強いられており、前走のゴールドCも勝負どころで置かれて2秒4差の8着。1000メートルのスピード勝負では分が悪いだろう。
ティアラフォーカス (牡4)
初勝利まで5戦を要したが、短距離路線に矛先を向けてから4連勝した大井の生え抜き。重賞初挑戦だった優駿スプリント8着は出遅れる不利が大きく敗因は明白で、格付け後は1、2、2着で古馬に通用するスピードを見せている。一線級相手の今回は初コース、初距離、大外枠の不利など克服すべき課題も多く、試金石になりそう。
ナガタブラック (牡7)
川崎生え抜きの7歳馬で、通算58戦のうち7勝はすべて2、3歳時にマーク。19年の優駿スプリントで重賞初挑戦Vを飾ったが、それ以降は約3年6か月も勝ち鞍がない。スプリンターにとって致命的な出遅れ癖があり、B1でも掲示板確保が精いっぱいの近況。船橋記念は20年7着、21年4着に次ぐ出走になる。
モズアンビリバボー (牡5)
短距離の差し馬タイプで、昨年2月に船橋、大井コースに照準を合わせてから〈2126〉で掲示板を外していない。船橋1000メートルはB3・C1特別で1勝しているが、走破タイムは1分0秒1(不良)。相手なりに走れるとはいえB1の身で、このメンバーで上位争いに食い込むには大幅な時計短縮が必要になる。
1956(昭和31)年にアラブ競走として創設され、97年にはオールカマー、98年以降サラ系3歳以上の1800m戦として実施したが、2006年に南関初の1000m重賞にリニューアルされた。
過去10年の傾向を調べてみよう。1番人気の馬の成績は[5 2 1 2]。4着以下に敗れた16年ルックスザットキルは出遅れて得意の先行策が取れず10着、船橋記念2着、習志野きらっとスプリント2着の実績がある14年ディープハントは最後方から伸びずに10着に敗れた。2番人気馬の成績は[2 2 1 5]、3番人気馬は[3 1 0 6]で、3番人気以内の馬が毎年優勝している。
【所属】船橋が優勢
所属別に見ると過去10回で船橋が8勝、大井が2勝と船橋が優勢な傾向にある。
所属 | 船橋 | 浦和 | 大井 | 川崎 |
---|---|---|---|---|
1着 回数 |
8 | 0 | 2 | 0 |
【年齢】7歳馬が優勢
年齢別に見ると7歳馬が3勝、6歳馬が2勝、5歳馬が2勝、8歳馬が2勝、9歳馬が1勝をしており、7歳馬優勢の傾向にある。
馬齢 | 4歳 | 5歳 | 6歳 | 7歳 | 8歳 | 9歳 | 10歳以上 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1着 回数 |
0 | 2 | 2 | 3 | 2 | 1 | 0 |
1番人気が勝率・連対率・3着内率、全てで安定
過去10回の傾向を見てみよう。「1番人気」馬の成績は[1着5回-2着2回-3着1回-着外2回]圧倒的な勝率を残している。また「2番人気」馬の成績は[1着2回-2着2回-3着1回-着外5回]となっており、勝率20%、連対率40%と人気通りという傾向が見られる。
成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 5-2-1-2 | 50% | 70% | 80% |
2番人気 | 2-2-1-5 | 20% | 40% | 50% |
3番人気 | 3-1-0-6 | 30% | 40% | 40% |
4番人気 | 0-1-3-6 | 0% | 10% | 40% |
5番人気 | 0-2-1-7 | 0% | 20% | 30% |
6番人気 | 0-0-3-7 | 0% | 0% | 30% |
7番人気 | 0-1-0-9 | 0% | 10% | 10% |
8番人気以下 | 0-1-1-50 | 0% | 2% | 4% |
カムイユカラスプリントを含む11連勝中のA2級馬キモンルビーが2番手から抜け出し重賞初挑戦初制覇。3番手を進んだ川崎スパーキングスプリント勝ち馬カプリフレイバーが2着、習志野きらっとスプリント勝ち馬コパノフィーリング(単勝2.9倍)は6番手から差を詰めたが3着まで


第65回 キャンドルグラス[船橋]

第64回 キャンドルグラス[船橋]

第63回 アピア[大井]
船橋競馬 第10回開催〔1月16日(月)~1月20日(金)〕イベント情報
船橋記念の開催ポスターをダウンロードできます。