ダートグレード競走特集

第61回 クイーン賞(Jpn III)

出走馬

JRA所属馬

トロワボヌール (牝5)
トロワボヌール
 交流重賞で【2411】という素晴らしい成績。地力、安定感ともにここでは最上位だ。左回りを得意にしており、昨年の当レース覇者。相手関係から、今年も主役は譲れないところ。重量が56・5キロのため、他馬とのハンデ差が懸念材料だが、まず崩れはない。

フォローハート (牝4 )
フォローハート
 前走で条件戦を卒業し、いきなりの重賞挑戦。格下感は否めないが、ここ11戦で【4421】の成績から相手なりに走れるタイプだろう。力をつけている時期で、引き続きM・デムーロが手綱を取るのも魅力だ。初コース克服なら上位争いに加わってきそうだ。

ディアマイダーリン (牝3 )
ディアマイダーリン
 デビューから一貫して芝のレースを走ってきたため、鍵を握るのは言うまでもなくダート適性。初のナイター競馬でもあり、条件は決して楽ではない。ただ、春にはフラワーC3着、フローラS2着など重賞での好走歴があり、力量は十分。一発の魅力を秘める。

パワースポット (牝7)
パワースポット
 全5勝すべて東京で挙げている左回り巧者。うち4勝がダート戦でのもので、砂適性も高い。ここ2戦は大敗しているが、今年に入って重賞で3着3回と力を示している。持ち前の末脚を発揮できれば、上位も可能だろう。初コンビの岩田騎手がどうさばくか。

南関東所属馬

ノットオーソリティ (牝4・船橋)
ノットオーソリティ
 南関東において、牝馬戦線の中心を担う存在。昨秋から今年初戦にかけては、異なる距離、コースで重賞3連勝を決めている。前走のJBCレディスクラシックはしぶとく粘り、強敵相手に6着と健闘。相手関係が楽になる今回は、さらなる前進が見込める。

アスカリーブル (牝6・川崎)
アスカリーブル
 3歳時には重賞5勝を挙げた実績馬。中には中央勢相手の関東オークスや、牡馬相手の黒潮盃、戸塚記念などが含まれている。しかし、年を重ねるごとに成績は下降し、近走は精彩をを欠いている。軽量を生かし、上位との差をどこまで詰められるかだろう。

ホワイトプラネット (牝5・船橋)
ホワイトプラネット
 JRAから再転入して5戦目を迎える。以前は持ち前のスピードを生かし、前々の競馬で好走を続けていた。船橋で2勝を挙げており、走り慣れた舞台だ。ただ、近走は上位に離される競馬が続いている。さらに相手が強くなる重賞では、さすがに厳しいか。

スターローズ (牝3・船橋)
スターローズ
 門別から南関へ転入後、いきなりの3連勝で重賞制覇を果たした。その後も東京プリンセス賞で2着に入るなど、力のあるところを見せている。前走のロジータ記念は10着敗戦は、7カ月ぶりが影響したものだろう。持ち前の豪脚発揮なら圏内突入もありそうだ。

他地区所属馬

セイカフォルトゥナ (牝6・金沢)
セイカフォルトゥナ
 JRAで38戦のキャリア豊富な6歳馬。1000万は卒業したものの、準オープンでは大敗が続き金沢へ移籍した。前走はタイム差なしの2着に好走したが、今回は大幅な相手強化。厳しい戦いになりそうだ。まずはすんなり先行して自分の形に持ち込みたい。

ユーセイクインサー (牝5・笠松)
ユーセイクインサー
 地元笠松で活躍を続け、前走、3走前ともに勝利を収めている。今年は各地の交流戦へ積極的に遠征し、経験を積んだ。ただ、追走するだけで精一杯の印象で、上位から大きく離されている。ここも苦戦を強いられそうだが、ひとつでも上の着順を目指したい。

ボーラトウショウ (牝5・高知)
ボーラトウショウ
 先行策から押し切る競馬を得意とし、昨年は園田、高知で7連勝した実績もある。近走は敗戦が続いたが、前走を逃げ切って8戦ぶりに勝利を挙げた。昨年も当レースに参戦し、14頭立ての10着。今年も相手は強いが、持ち前のしぶとさで食い下がりたいところ。

ブラックバカラ (牝4・高知)
ブラックバカラ
 デビューは南関東の大井。目立った成績を残せなかったが、活躍の場を求めて昨秋に高知へ移籍。地元では安定して上位争いに加わっており、【12・5・2・9】の好成績だ。2走前はJBCレディスクラシックに参戦し9着。2度目の交流重賞で前進があるか。

ツリーハウス (牝3・岩手)
ツリーハウス
 門別、岩手、笠松と渡り歩き、再び岩手競馬へ。笠松時代には6勝を挙げ、名古屋の東海ダービーにも参戦して2着に入るなど活躍した。当時の勢いを考えれば、首位争いから遠ざかっている近況は物足りない。強い相手に現状でどこまでやれるか。

タッチデュール (牝6・笠松)
タッチデュール
 各地の交流戦に参戦し、強い相手と戦ってきた豊富な経験がある。なかなか上位には食い込めないが、7着に入った前々走JBCレディスクラシックの内容は悪くない。昨年は上がり最速の脚で追い込み4着に好走。展開次第でさらなる前進もあるか。

クイーン賞とは?

 1955(昭和30)年創設の牝馬限定戦で、97年からダートグレード競走となった。03年までは10月に行われていたが、04年から12月開催へ移動。負担重量は05年までの別定に変わり、06年からハンデ戦に変更された。
 クイーン賞は地方馬の善戦が見られるレースだ。JRAアクティビューティが制した13年は、大井サクラサクラサクラが逃げ粘り2着。12年は船橋クラーベセクレタ、高知アドマイヤインディがJRAレッドクラウディアの2、3着、11年は船橋クラーベセクレタが優勝、10年は船橋ザッハーマイン、笠松トウホクビジンがJRAミラクルレジェンドの2、3着、09年は地方馬が1~3着を独占した。



データで見る「クイーン賞」

【所属】JRA(栗東)が優勢

 所属別に見ると過去10回でJRA(栗東)が6勝、JRA(美浦)が2勝、船橋と川崎が1勝とJRA(栗東)が優勢の傾向にある。
 また、船橋の1勝は牝馬ながらに南関東クラシック2冠を制したクラーベセクレタが勝利したもので、世代トップクラスの実力をもってJRA所属馬も一蹴している。

所属 JRA
(美浦)
JRA
(栗東)
船橋 浦和 大井 川崎 他地区
1着回数 2 6 1 0 0 1 0

【年齢】3歳馬が優勢

 年齢別に見ると3歳馬が4勝しており優勢となっている。4歳馬、5歳馬、6歳馬がそれぞれ2勝を挙げているが7歳馬以上は未勝利と高齢馬には厳しい傾向にある。
 また、過去3頭がこの競走の連覇を達成しており、地方中央指定交流競走となってからはレマーズガールが2回(04年、06年)勝ってはいるが、連覇を達成した馬はまだ現れていない。

馬齢 3歳 4歳 5歳 6歳 7歳 8歳 9歳 10歳以上
1着回数 4 2 2 2 0 0 0 0

【人気】勝率・連対率は1番人気が、3着内率は3・4番人気が安定

 過去10回の傾向を見てみよう。「1番人気」馬の成績は[1着5回-2着3回-3着1回-着外1回]と勝率50%、連対率80%、3着内率は90%と抜群の成績を残している。「2番人気」馬は[3-0-2-5]と勝率30%で1番人気に次ぐ勝率。また「3番人気」、「4番人気」馬は3着内率40%と安定した成績となっている。

成績 勝率 連対率 3着内率
1番人気 5-3-1-1 50% 80% 90%
2番人気 3-0-2-5 30% 30% 50%
3番人気 0-2-2-6 0% 20% 40%
4番人気 1-2-1-6 10% 30% 40%
5番人気 0-0-1-9 0% 0% 10%
6番人気 1-1-0-8 10% 20% 20%
7番人気 0-2-0-8 0% 20% 20%
8番人気以下 0-0-3-63 0% 0% 5%

昨年のレース模様

第60回 クイーン賞(Jpn III)の模様  JBCレディスクラシック2着馬トロワボヌールが7番手から進出し、直線危なげなく抜け出した。
 JBCレディスクラシック4、5着のアクティビューティ、ブルーチッパーが4、1番手を進み2、3着、2番手を進んだスパーキングレディーC2着馬カチューシャは6着に敗れた。



過去の優勝馬

  • 第60回 クイーン賞(Jpn III)の模様
    2013年12月4日
    第60回 アクティビューティ [JRA]
  • 第59回 クイーン賞(Jpn III)の模様
    2012年12月5日
    第59回 レッドクラウディア [JRA]
  • 第57回 クイーン賞(Jpn III)の模様
    2011年12月7日
    第58回 クラーベセクレタ [船橋]

イベント・ファンサービス

美しく、熱く。船橋ケイバ12/7(月)-11(金)イベント情報


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