ダートグレード競走特集

第29回 かしわ記念(Jpn I)

サラブレッド系 4歳以上 定量 ダ1,600m 1着60,000,000円

出走馬

JRA所属馬

インカンテーション (牡7)
インカンテーション  JRAのダート重賞を4勝、昨年のフェブラリーSでも2着に食い込んだ実績を持つ。休養後は今ひとつの成績が続いていたが、前走のマーチSでは軽快な行きっぷりを見せ、上がり3ハロンも38秒3。完全復活を印象づけるには十分すぎる内容だった。フェブラリーSでの走りからはマイルも問題なく、初の地方参戦でも期待は高まるばかり。

リッカルド (騙6)
リッカルド  軽快な先行力を武器にオープンまで登り詰め、昨年のエルムSを制覇。その後が今ひとつなのは気がかりだが、持ち前のスピードとマイルでの安定感は、G1の舞台でも大きな魅力だ。コーナーを4回まわるマイル戦はむしろ合う印象で、左回りも問題ないタイプ。ひと息入れたことで立ち直っていれば、G1のメンバーでもチャンス十分だ。

コパノリッキー (牡7)
コパノリッキー  ダートG1を8勝、このかしわ記念も過去に2勝しているように、一枚上の実績がある。もまれず先行できればしぶとく、展開がばらけやすい地方のダートグレードでは【7213】と、安定感のある走りを見せている。近況は精神的なものか本来の力を発揮できていないが、得意としている地方のマイル戦なら、一変があっても不思議ではない。

ブラゾンドゥリス (牡5)
ブラゾンドゥリス  デビューから【7533】の好素材。父がダート重賞8勝のノボジャック、曽祖母に名牝ロジータ、母の半兄にレギュラーメンバーという、いかにも地方のダート向きの血統だ。前走の黒船賞は初の地方参戦だったが、パワフルな末脚を発揮して重賞初制覇。この勝利でさらに波に乗ってきそうで、G1のメンバーでも好勝負が期待できる。

ベストウォーリア (牡7)
ベストウォーリア  盛岡のマイルCS南部杯連覇のほか、フェブラリーS2着と、マイルは抜群の成績。このかしわ記念も一昨年2着、昨年も3着と、安定した走りを見せている。5連続2着の近況が示すとおり、勝ち切れない面はあるが、馬場や展開に関係なく力を発揮できるのが強み。前走よりも相手が緩和しているぶん、ここも崩れは考えにくい。

モーニン (牡5)
モーニン  デビューから破竹の勢いを見せて昨年のフェブラリーSを制したが、続くかしわ記念で8着。その後も、どこか集中を欠いているような印象で、往時の走りを見せられずにいる。ただ、そのフェブラリーSでは当時のダート一線級を一蹴しており、国内トップクラスの能力は疑いようがない。スイッチさえ入れば、一変する可能性を秘めている。

地方所属馬

オメガスカイツリー (騸9)
オメガスカイツリー
 JRA4勝の実績を引っさげて川崎に転入。以後は【4202】と安定感のある走りを見せ、マイルでも3勝と高い距離適性を示している。前走の柏の葉オープンは抜群の瞬発力を発揮して差し切り、船橋コースにも対応できることを証明。大幅な相手強化だけに過度な期待は禁物だが、仕掛けのタイミングさえはまれば、上位に食い込めそうだ。

デュアルスウォード (牡9)
デュアルスウォード
 JRA在籍時にオーバルスプリントで3着、岩手で1200メートルの早池峰賞を制すなど、短距離で実績を残してきた。ただ、南関東に再転入後は、往時のスピードが見られず大敗続き。今年に入って9戦と使い詰めで、9歳という年齢からも上積みは望みにくい。G1の強力メンバーだけに、しまい勝負でどこまで押し上げることができるか。

タッチデュール (牝8)
タッチデュール
 今回がキャリア155戦目。園田の兵庫クイーンC、笠松のくろゆり賞を勝っており、地方では胸を張れる実績がある。ただ、近況はいいころの末脚が見られず、2年半以上も勝ち鞍から遠ざかっている。今年のマリーンCでも見せ場はなく、勝ち馬から5秒1差の9着と大敗。さらなる強豪がそろっただけに、この馬なりの前進を期待したいところ。

ミッキーヘネシー (牡8)
ミッキーヘネシー
 ダートグレードでは苦戦を強いられているが、昨年12月の総の国オープンで豪快な差し切り勝ちを演じ、その後も報知オールスターC、オグリキャップ記念でともに5着と、地方交流重賞で好勝負を演じている。ただ、今回は相手が格段に上がったうえ、間隔が詰まっているのも気になるところだが、末脚の生きる流れになれば掲示板も可能だ。



かしわ記念とは?

 1989 (平成元) 年に創設されたマイル戦で、96年に指定交流競走となり05年にはGIに格上げされた。
 春から夏にかけて短距離馬の出走するダートの大レースがなかったこともあり、かしわ記念はダートグレード統一元年からレベルの高い争いが繰り広げられてきた。

第53回 報知グランプリカップ映像 柏の葉オープン映像 第28回 東京スプリント映像 第53回 報知グランプリカップ結果 柏の葉オープン結果 第28回 東京スプリント結果

※レース情報をクリックすると、競走成績が開きます。



データで見る「かしわ記念」

【所属】JRA(栗東)が優勢

 所属別に見ると過去10回でJRA(栗東)8勝、JRA(美浦)が1勝、船橋が1勝とJRA(栗東)が優勢の傾向にある。
 また、船橋の1勝はフリオーソが勝利したもので、かしわ記念以外でもJRA勢と互角以上に渡り合ってきた実力馬である。

所属 JRA
(栗東)
JRA
(美浦)
船橋 浦和 大井 川崎 他地区
1着回数 8 1 1 0 0 0 0

【年齢】4歳馬・7歳馬が若干優勢も接戦

 年齢別に見ると5歳馬が1勝、6歳馬が2勝、4歳馬・7歳馬が3勝をしており若干優勢だが、世代間ではそれほど差のない傾向にある。
 また、エスポワールシチーは4歳・5歳・7歳で勝利、6歳では3着、8歳で2着と5年連続で複勝圏内を確保しており、かしわ記念で好走実績のある馬は年齢を重ねても注意が必要である。

馬齢 4歳 5歳 6歳 7歳 8歳 9歳 10歳以上
1着回数 3 1 2 3 0 1 0

【人気】勝率は2番人気が、連対率・3着内率は1番人気が優勢

 過去10年の傾向を見てみよう。「1番人気」馬の成績は[1着2回-2着4回-3着3回-着外1回]と勝率20%、連対率60%、3着内率は90%と好走ではあるが2~3着が多い傾向にあり今一歩届かないことが多い。しかしながら「2番人気」馬は[4-0-2-4]と勝率40%で1番人気を上回っており、見逃せない成績となっている。「3番人気」馬は[3-2-0-5]で3着内率50%、「4番人気」「5番人気」の馬も3着内率が40%で健闘している。反面、下位人気馬はあまり成績が芳しくない。

成績 勝率 連対率 3着内率
1番人気 2-4-3-1 20% 60% 90%
2番人気 4-0-2-4 40% 40% 60%
3番人気 3-2-0-5 30% 50% 50%
4番人気 1-1-2-6 10% 20% 40%
5番人気 0-2-2-6 0% 20% 40%
6番人気 0-1-0-9 0% 10% 10%
7番人気 0-1-0-9 0% 10% 10%
8番人気以下 0-0-0-52 0% 0% 0%

昨年のレース模様

第28回 かしわ記念(Jpn I)の模様  GI5勝馬コパノリッキー(前走フェブラリーS7着)が2番手から楽々と抜け出した。重賞6連勝中のソルテが逃げ粘り2着、3番手を進んだ南部杯2勝馬ベストウォーリア(前走フェブラリーS4着)が3着、前走フェブラリーS1着のモーニン(単勝 2.1倍)は中団のまま8着に敗れた



過去の優勝馬
  • 第27回 かしわ記念(Jpn I)の模様
    2015年5月5日
    第27回 ワンダーアキュート [JRA]
  • 第26回 かしわ記念(Jpn I)の模様
    2014年5月5日
    第26回 コパノリッキー [JRA]
  • 第25回 かしわ記念(Jpn I)の模様
    2013年5月6日
    第25回 ホッコータルマエ [JRA]

イベント・ファンサービス

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